今では警察に怯えたヤミ金業者は細々としか稼げない

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ビジネスモデルに悪魔的要素のあったヤミ金

サラ金丸儲けを演出した“株式上場”

 

世間にはヤミ金についてかなりの誤解があるように思います。
メディアは改正貸金業法の完全施行に対する懸念を表す中で、ヤミ金が蔓延する可能性を根拠にひとつを挙げています。
消費者金融や商工ローンの大手企業がある時期において、燎原の火のごとき勢いでリテール市場を席巻できた背景には、株式の上場によって、マーケットから大量の資金を直接調達できるようになったことがありました。
それまで貸金業界は、資金調達を銀行などに頼んでいました。
いかに大量の資金需要が市場の底でうなっていても、銀行から借りられた額の範囲でしか、貸出しを拡大できなかったのです。
ビジネスモデルにこそ悪魔的な要素があったとはいえ、合法的に事業者登録し、正々堂々と商っていた企業ですらそうだったのです。
いくらカネを借りられなくて困る人が増えたとしても、警察の目を盗み、ヤバ筋の金主から高利のカネを借りて回すことも あるヤミ金が、その大量の需要の受け皿になることなど絶対にありません。

 

 

ヤミ金が90年代末をピークに減少

 

「しかし爆発的ではないにせよ、ヤミ金が増えているのは事実ではないのか」 こう懸念を持つ向きもあるだろうが、取締りを担当する警察庁や金融庁の見解は「ヤミ金が増えているのか減っているのか、よくわかりません」というものです。
この答えだけを切り取ってしまうと、「また役所が手を抜いている」と思われるかもしれませんが、実はそういうわけでもありません。
たとえば、警察はヤミ金の摘発件数に関する統計があり、それらはだいたい、90年代の末をピークに減少しています。

 

 

ヤミ金が増えている可能性

 

ましてや警察庁も金融庁も、ヤミ金対策を年々強めていて、かなりの人員や予算を割いています。
それにもかかわらず、検挙数や処分数が減っているのは、ヤミ金そのものが減っていることを強く推測させる材料になります。
これは、多重債務者問題い取り組んできた弁護士や学者も、認識を同じくしているところです。
それでも警察庁や金融庁が「よくわからない」としか言わないのは、彼らの全く知らないところでヤミ金が増えている可能性を、完全に排除することができないからです。

 

 

ヤミ金から足を洗う

 

では、当のヤミ金は現在の状況をどう考えているのでしょうか。
数年前にヤミ金から足を洗い、貯めこんだカネを元手に、今は飲食店を営む30代の男性は言いました。
「こんなご時勢になっては、ヤミ金に以前ほどのウマ味はないですね。借り手にもたちの悪いのが出てきて、元本も返さずに警察や弁護士に飛び込むヤツがいるぐらいですから。
仲間はほとんど足を洗いました。
後輩の中にはまだ続けている連中もいますが『いったい何をやってんの?』って感じです。
あの商売に手を染めたのは、ガッポリ儲かるうえに、取締りなんかほとんどなかったからです。

 

 

設備投資

 

「いつ警察に捕まるかビクビクしながら細々としか稼げないなら、まっとうな商売で頑張った方がマシです」この男性が言うように、ヤミ金はますます割に合わない商売になりつつあります。
彼らは捜査の手をかわすため、事務所を他人に明かさず、他人名義の口座と足の付かない「飛ばし」の携帯電話を必須アイテムとしているが、警察はヤミ金行為に利用されていると思しき口座番号や電話番号がわかると、即座に利用停止をさせる態度をとっています。
ヤミ金もそれらのアイテムを揃えるためには、大なり小なり「設備投資」をしなければなりません。
その回収もできないまま取締りに遭うリスクを考えれば、ヤミ金のウマ味は以前と比べ物にならないほど小さくなっています。

 

 

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